「言こと葉ば」のちから

副ふく校こう長ちょう　久く保ぼ田た　恵え美み

鶴つる巻まき小しょう学がっ校こうの図と書しょ室しつの入いり口ぐちには、こんな素す敵てきな詩しが掲けい示じされています。

一ひとつの言こと葉ば

一ひとつの言こと葉ばで　けんかして

一ひとつの言こと葉ばで　なかなおり

一ひとつの言こと葉ばで　頭が下がり

一ひとつの言こと葉ばで　心こころが痛いたむ

一ひとつの言こと葉ばで　楽たのしく笑わらい

一ひとつの言こと葉ばで　泣なかされる

一ひとつの言こと葉ばは　それぞれに

一ひとつの心こころを　　もっている

きれいな言こと葉ばは　きれいな心こころ

やさしい言こと葉ばは　やさしい心こころ

　一ひとつの言こと葉ばを　大たい切せつに

　一ひとつの言こと葉ばを　美うつくしく

　普ふ段だん何なに気げなく発はっしている「言こと葉ば」のなかには、その人ひとの心こころが映うつし出だされます。「ありがとう。」「頑がん張ばってね。」「大だい丈じょう夫ぶ？」など、相あい手てを思おもいやったり、励はげましたりする言こと葉ばは、周まわりの人ひとを和なごませるだけでなく、お互たがいに優やさしい気き持もちにさせることができます。逆ぎゃくに、相あい手てを大だい事じにしない邪じゃ険けんな言こと葉ばは、相あい手てを不ふ快かいな思おもいや悲かなしい思おもいにさせ、時ときにはけんかになってしまうこともあります。言こと葉ばは使つかい方かたによって周まわりの人ひとを幸しあわせな気き持もちにさせたり、悲かなしい思おもいにさせたり、心こころを動うごかす力ちからをもっています。
　図と書しょ室しつのこの詩しを見みる度たびに「言こと葉ば」を大たい切せつにしていかなければと思おもいます。鶴つる巻まき小しょうでは、優やさしい言こと葉ばがたくさん聞きこえてきます。これからも、温あたたかい言こと葉ば、きれいな言こと葉ばにあふれた学がっ校こうとなるよう教きょう職しょく員いん一いち同どう力ちからを合あわせて努つとめてまいります。