ことばの教室では、区内在住の幼児及び小・中学校の児童・生徒を対象に、聴覚及び言語についての課題の改善・克服に必要な技能を身に付けさせるための指導を行っています。
指導は、「言語聴覚士」の資格をもつ専門家による個別対応が基本です。
指導にあたっては、保護者及び在籍校(園)とも連携を密にし、幼児・児童・生徒の実態を十分に把握しつつ、一人ひとりの課題に応じた教材を活用して行います。なお、在籍校(園)との連携については、保護者の了解や希望が前提となります。
Ⅰ 相談の受付
相談の面接日時は予約制となっております。申し込みは電話で申し受けます。
Ⅱ 面接相談
① 予約した面接日時に保護者同伴で来室していただき、面接・検査・観察を行いま
す。
② 面接は、聴覚言語指導員が行います。
③ 面接の結果を検討し、指導の必要性について判断します。「ことばの教室」での
指導が必要でない場合は保護者に本人への接し方等の配慮事項などを伝え、その後
の様子を見てもらいます。
Ⅲ 指導の方法・内容
① 面接の結果を踏まえ、課題に応じた指導を行います。
② 指導日には、保護者同伴での来室をお願いしています。指導終了後に、その日の
指導内容や配慮事項を保護者に伝え、本人にとってよりよい環境づくりなどのアド
バイスをします。
③ 指導頻度や時間は、一人ひとりのお子さんの実態に応じて定めます。
・指導頻度・・・・・・毎週、隔週、月1回、不定期
・1回の時間・・・・30分から1時間程度
<発音>
・発音の検査を通して、音の獲得に向けて、環境の調整と指導をします。
・分かりやすい話し方ができるように指導します。
<吃音>
・初めの音を繰り返す、引き伸ばす、つまるなどの症状を観察し、それらの症状が進行しないように環境の調整を図ります。
・滑らかに話すことにとらわれず、表現できるように促します。
<難聴>
・聴力検査を行い、補聴器の装用などについての助言をします。
・教材等を活用しながら言語発達を促します。
Ⅳ 通室状況と特徴
「言語聴覚士」の資格をもつ専門家による個に応じた指導、保護者への適切な助言・支援は本教室の大きな特徴です。一人ひとりの子どもの課題に応じた教材の工夫を行い、指導にあたっています。
令和4年度に来室した幼児・児童・生徒は、178名でした。その内容は、「発音」の問題が最も多く、「吃音」「難聴」の順になっています。年齢別では、就学前の幼児が半数近くを占め、小学校低学年、高学年、中学生と学年が上がるにしたがって減少していく傾向にあります。
「発音」については、発音の検査や面接を通して、継続した指導が必要かどうかを判断し、個に応じた指導を開始します。成長を待てば正常音を獲得できると思われる場合は、保護者に本人への接し方等の配慮事項をお伝えし、家庭で様子を見ていただくことにしています。「発音」「吃音」については、相談できる機関が限られており、本教室はその中の一つです。ご心配の方は、お電話でご相談ください。
本教室では、保護者等の同伴での来室をお願いしています。指導終了後、保護者と指導内容や子どもの現状についてなどの説明を行います。お子さんの課題についての情報提供や本人の望ましい接し方・家庭環境などについての理解が深められる機会となっています。保護者の希望と承諾の下、必要に応じて、在籍校(園)あるいは教育相談機関との連携を図っています。
「ことばの教室」では、下記のパンフレットを公立・私立幼稚園、保育園、子ども園、区立小・中学校に配布しています(下記のパンフレットが新しいものとなります)。
◆ ことばの教室へのお問い合わせ
〒169-0052 新宿区戸山2-34-2
(新宿区立東戸山小学校内 3階)
TEL:03-3204-5533〔直通〕 / FAX:03-3204-3353