校長日記 校長の考えや、牛込二中の日々をつづります。
202303/01日常
いよいよ3月です
みなさん、おはようございます。
ついに3月になりましたね。そして今日は、都立高校の1次・前期合格発表の日でもあります。みんなの努力が報われるといいですね。
3月は去る、ともいいます。驚くほどすばやく過ぎ去ってしまうことを表していますが、学校の3月は特別に早いです。3年生との別れを惜しむように、毎日のようにスペシャルなイベントが続き、怒濤の勢いで卒業式になだれ込みます。
まず今週は、校内作品展があります。生徒の作品をゆっくり見るいい機会なので、楽しみにしています。
(松澤 亮)
202302/24解説
都立高校入試問題を考える(国語)
今日から、都立高校入試問題について考えていきます。まずは国語から。
全体的には考えやすい問題が多かったように思います。例えば、文学的文章(小説分野)では、問題文と選択肢をよく読み取り、消去法を使うことで答えが絞り込めます。国語は、しっかりとした根拠がどこかに書いてあるはずなので、それを探すわけですね。結果として大問3は、明らかに異なる選択肢を外していくだけで、正解に近づけます。
説明的文章の場合、まず理解することが大前提となります。問題文を通して読んだ方がいいのですが、まずこの段階でつまずくことがあります。さっと読んでさっと理解するためには、普段から読み慣れておく必要があります。結局そこに行き着きますね。ただし、選択肢の方はさほど悩むことなく、筆者の考えに沿ったものを選んでいけばいいようです。
今回200字の作文は、この説明的文章に付属していました。ポイントは、段落に分けること、指示通り具体的な体験などを含めること、筆者の考えを参考にすること、です。筆者の考えの部分は、同じでなくて反対でも構いませんが、筆者はこう言っていて、自分も同じように思う、の方が書きやすいですよね。
最後は対談・古典の融合問題でした。よく読んでいれば混乱することなく正解を選べます。古典の現代仮名づかいを問う問題や、口語訳(これも問題文中に載っています)を抜き出す問題などは、1年生でも十分正答できるレベルです。ここは得点源となったでしょうね。
その中で、口語文法の問題がありました。似たような問題を出します。
例題 次の「に」の中で、他と異なる意味・用法をもつ「に」はどれか。
ア ノートに感想を書く。
イ 簡単なので普通に読めた。
ウ 心の中に思い出をしまう。
エ 目立たないところに隠れる。
このような問題は、一つ一つどのような性質かを言葉で表せるようになると簡単です。例えばアの場合、「ノートに」の「に」は「どこどこに」という場所を表している、というような感じです。すると、イは「普通に」の「に」は、様子や状態を表す形容動詞的な使い方をしています。残りのウとエは、どちらも場所を表しているように読めます。つまり答えは、イとなります。
難しく考えるより、なんとなく言葉で表すことが大事なんですね。
202302/22日常
過去問を解いてみる
暖かかったり、寒かったり、花粉が飛んだり、日が長くなったりしながら、確実に春が近づくその足音が聞こえています。
こちらは、主事さん方が植えたパンジー。かわいらしく咲いています。
さて、昨日は都立高校入学者選抜全日制一次・前期試験が行われました。今朝の朝刊には問題と解答が載っています。例年のことですが、特徴的な問題や考え方の解説を金曜から行っていきます。
過去問にチャレンジして惨敗してしまうのが怖くて、もうちょっと学力が身に付いてからやってみよう…という人は多いですが、これはダイエットしている人が、もうちょっと痩せてから体重計に乗ろうと思うのと一緒ではないかと思います。もちろん、自分の体験から述べていますけど。
確実に言えるのは、効率のいい人はまず過去問からやります。そして、できなかったところを学習し直します。できたところはやる必要がないからです。これがもっとも効率的な試験対策法です。
都立高校入試問題は、3年の学習範囲が終わっていないとできない問題ばかりではありません。1・2年生でも取り組めるものは多いです。どんな問題か、実際に取り組んでみると雰囲気が分かります。恐れずにチャレンジしてみてください。
202302/21日常
走れメロス
本日は都立高校全日制一次・前期の入試日です。3年生のみなさんが、安定して普段通りの力を発揮することを願っています。
さて、2年生の国語の授業では、走れメロスを扱っていますが、主体的な読みを行うために、授業のまとめとして様々な応用に取り組んでいます。クイズ・書き足し・続編など。画像は、音読劇を熱演しているところ。地の文、メロス・ディオニス王・セリヌンティウスなどをそれぞれ演じながら、セリフに工夫を重ねています。
こういった国語の授業は、自分が、どのように、物語を読み取るか、というところに重点を置いています。考えながら読むことで、物語は数倍おもしろくなります。一生を通じて読書をする楽しみが増えるといいですね。
202302/20日常
新入生保護者会
2/17(金)には、R5年の新入生保護者会が開かれました。
ポストコロナにおける初めての新入生、本校でいい経験をしてほしいものです。
説明会でお話しした校長の思いのたけは、以下に掲載しておきます。
みなさん、こんにちは。
本校校長松澤でございます。新入生説明会にようこそおいでくださいました。
さて、本校の特色をお話しします。
まず、私は校長就任以来一貫して「リスペクト」という言葉を合い言葉にしています。尊敬するとか尊重するという意味ですが、人も自分も同じように大切にする、という意味でとらえてください。
中学生くらいですと、自分の意見だけを主張したり、また主張しなかったりで、なかなか人の意見を尊重する、というふうになりにくいですが、そこを意識して生徒を指導していきます。
もちろん我々教職員も、生徒や保護者のみなさまに対して、リスペクトの心をもつよう心がけます。お互いがリスペクトし合うという関係が、チーム牛二中として素晴らしい集団を作り上げると考えています。
本校の伝統は主体的な生徒活動ですが、今年度はそこに、「楽しむ」という新たな伝統が生まれました。どんな状況であろうと、工夫しながら主体的に楽しみを見つける生徒の姿が、本校の強みであると感じています。
最後に、4月からはポストコロナとしてまた新たに学校生活が変わってゆくでしょう。どんな形になるか、様々なおたより等でお知らせいたします。どんな世の中になっても、安心・安全な学校体制づくりを目標とし、お子様や保護者の方々・地域の方々の期待に応えてまいりたいと思います。、
以上で、校長からのあいさつを終わります。次にお会いするときは入学式になるでしょうか。新入生がスタートから思いっきり中学校生活を楽しめるようになることを願っています。
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