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ごあいさつ

 

 

校長 新井 正一

 

 本校は、大正1191日、大久保尋常高等小学校より分かれ、「天神尋常小学校」として児童869名、教職員14名で出発し、以降、平成12年に「新宿区立天神小学校」と改名され、令和4年度、開校100周年を迎えた伝統ある学校です。

  5分歩けば歌舞伎町という立地ですが、明治通りから一歩内側(東側)に入ると落ち着いた住宅街となっています。隣には新宿文化センター、向かいには区立新宿中学校が位置し、近隣には、都立総合芸術高等学校、東京医科大学、子ども園等があり、大変落ち着いた学習環境にあります。

年度は27名のかわいらしい新入生を迎え、総児童数183名、7学級で令和7年度がスタートいたしました。本年度は「児童も保護者も教職員も地域もウェルビーイングな学校」を目指し教育活動を進めていきたいと考えております。これを達成するために、子どもたちに以下のことができるようなってほしいと始業式で伝えました。

それは、「自分もよ(良・善)くて、みんなもよい」学級・学校にしてほしいし、していきたいということです。「自分だけがよければ、他の人はどうでもいいとか。自分の好きな友達のグループがよければ、後はどうでもよい。」ではなく、自分はもちろん、自分の周りにいる人もよいように、「自分もよくて、みんなもよい」という学級・学校にしてほしいと思います。これができれば、一人も漏れなく楽しい学校になると思います。そのためには、自分以外の人に対して優しくしたり、思いやりの気持ちをもって接したりしてほしいと思います。自分だけが良い、楽しいではなく、他の人も楽しい、他の人のために頑張る、そういう1年であってほしいと思います。「自分もよくて、みんなもいい」を達成できるよう考え、学校で生活していってほしいと思います。

 

現在、本校は区内でも有数の小規模校です。小規模校では、全員が名前や顔が分かり、学年を越えて仲がよく、一人一人の活躍する場が多くあります。活発な異年齢の縦割り班活動等が行われ、「自分もよくてみんなもよい」という集団活動を経験することで思いやりの心を育み、自己有用感に基づく自尊感情や自己肯定感を高めています。そして、児童相互、児童と教職員とが深い信頼関係を築いており、その信頼関係を土台に、児童一人一人に応じた丁寧な指導を行い、一人一人に手厚い教育を行っております。

ところで、2018年にOECD(経済協力開発機構)が2030年を生きる子どもたちの学習の枠組み「ラーニング・コンパス(学びの羅針盤)」を提唱し、教育の目的はウェルビーイングを実現することであると示しました。これを受けて日本でも中央教育審議会の「次期教育振興計画について」の答申を受けて、令和5516日に第4期教育振興基本計画を閣議決定し、この中で、日本発の調和と協調(Balance and Harmony)に基づくウェルビーイングを発信していく必要があるとしています。

言うまでもなく学校におけるウェルビーイングの実現は、子どもたち一人一人が学校において幸せ(達成感や満足感など)を感じることであると私は思っています。どの子も「学校が楽しい」と感じ、「通ってよかった」と思うことができる学校づくり(保護者が「通わせてよかった」と思うことができる学校づくり)を目指し、保護者・地域の皆様と共に教育(共育)を進めてまいります。

結びに、本年度はコロナ禍前のように教育活動を実施するために、教職員一同(チーム天神)で力を尽くしてまいります。本校に関わるすべての皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

また、地域協働学校運営協議会委員の皆様も昨年度に引き続き本校へのご支援・ご協力をお願いいたします。

  令和7年4月14日

ごあいさつ