富久小学校

学校だより


令和7年度 12月号

子どもたちの毎日を楽しく 

副校長 藤田 寛樹

師走の声が聞こえてきました。令和7年も残すところ1か月となりましたが、休み時間の校庭からは、楽しそうな声が聞こえ、音楽室から、元気な歌声やにぎやかな楽器の音が耳に届いてきます。子どもたちの全力で楽しもうとする姿は、時代が変わっても同じようです。

本校では、学芸会・音楽会・展覧会を3年に一度実施してきましたが、今年度から、学芸会と音楽会の内容を合わせて「芸術祭」とし、展覧会と2年おきの実施に変更しました。芸術祭では、表現する力だけでなく、みんなで一つのものを創り上げる力など、様々な力の育成を目標としています。芸術祭では、舞台を中心にして発表するので、運動会よりも「人から見られている」感覚があります。舞台袖から、観客席のお客さんの姿を見て、多くの子どもが「緊張する~」と言って舞台に上がっていきます。この緊張を乗り越えて、準備したことを存分に出し切ったり、緊張のために上手くできなかったりしたことを事後に振り返り、次の活動につなげ、力を伸ばしていきます。どの子も、本番の舞台で100点満点の表現を見てもらいたいと意気込むのですが、しばしば想定外のトラブルが起きます。このような場面は、「みんなで一つのものを創り上げる力」が発揮される瞬間です。観客席からは気付かないぐらい自然な様子かもしれませんが、様々なドラマが生まれています。本気になって取り組んできたからこそ生まれる「練習してきたように復旧させる力」です。お子様だけでなく、子ども同士や学年全体で力を合わせて一生懸命に表現する姿をぜひご覧ください。

さて、冬休みが12月26日(金)から始まります。冬休みの前に、各学級で動画やSNSの使い方の指導をします。子どもたちは、端末の長時間利用が健康上問題であることや勉強・家事等をしなければならないことを理解しています。しかし、楽しさや便利さとの折り合いが難しいようです。ご家庭でも、話し合って約束を作り、ICT機器を使っているのですが、「使いすぎで困る」という声も聞こえてきます。「1日1時間まで」の約束で気持ちが充足される子もいれば、満足感がない子もいます。「1週間7時間まで」とすると、平日0時間でも、週末にたっぷり使えるようになるので、満足できるかもしれません。冬休みに、保護者の思い(ICT機器の使い方・そもそもの時間の使い方等)と子どもの希望を出し合い、納得感のある約束に作り直してみてください。1週間試して、しっくりこなければ微調整です。便利で楽しいものを便利で楽しい範囲で使えるようにご家庭で工夫してみてください。

 

令和7年度 学校だより12月号

(副校長 - 2025年12月03日 09:14:00 - /)



© 2010 Shinjuku City Tomihisa Elementary School All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます