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校長日記 校長の考えや、牛込二中の日々をつづります。

202201/19解説

トンガ沖噴火

 みなさん、おはようございます。

 先日のトンガ沖噴火に関して、こんな記事を見つけました。

 まず、トンガ沖噴火についてですが、これは1000年に一度の大噴火ではないかという話が出てきています。1000年に一度ですか。めったに起こらないようなことですけど、地球にとっては、まばたきの間隔みたいなものかもしれませんね。

 さてこの噴火は今後どのような被害をもたらすか、ちょっと予測がつかないくらい大規模なものです。これまでの観測によると、噴火による衝撃波が地球を1周したと言いますから、とんでもない規模なのが分かりますよね。この衝撃波が津波を発生させたようです。

 お風呂に入ったときに実験してみてください。上げた手を湯船に沈めれば、波が形成されます。また、湯船の中で手を動かしても波が起こります。この波は拡散はしますが減衰することなく、湯船のへりまで進みます。湯船のヘリにアヒルのおもちゃなどを乗せておくと、結構小さな波でもぐらっときて、へりからアヒルが落ちることもあります。津波の小さなモデルですよね。通常の津波は、大きな何かが海に落ちたり、海の中で大きく動いたりすることで発生するわけです。

 ところが今回は、海の上を伝わる衝撃波によって津波が起こったのではないかと言われています。湯船の上に上げた手を、水面に落とすことなく、水面と平行にぶんと振って、果たして波が起きるか。へりに置いてあるアヒルを落とせるか。これは今夜実験してみることにします。

 今回のトンガ沖噴火が日本の火山活動などに影響することはないと言われていますが、日本は火山に囲まれた国です。警戒し、備えることは必要です。海底火山としては世界最大級の鬼界カルデラというものが日本近海にはあります。7300年前に超巨大噴火を起こして、当時の九州南部に住んでいた縄文人を絶滅させたそうです。自然の力に対抗することは無理ですが、興味をもって知っておくことは必要ですね。

(松澤 亮)

202201/18日常

メリハリ

 みなさん、おはようございます。

 月曜に生徒朝礼が行われました。間隔と換気に十分注意しているので、本校規模だと全校集会が可能なのがありがたいです。

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 さて今回は、中央委員会の目標に沿って、各委員会がどのような活動をするか、というものでした。目標そのものは、各学級の様子をまとめ、その考察から生み出されています。手元のメモを見ると「冬休みとのメリハリをつけ、時間を意識して生活する」ということでした。

 その目標に沿って各専門委員会がどのような取り組みをするか、ということを発表するわけですが、たとえば図書委員会は「昼開放のとき、チャイムが鳴る少し前から呼びかけをする」などの取り組みとなります。この場合、これは図書委員会だけの取り組みではなく、こういう呼びかけをするからみなさんご協力ください、と続くわけです。

 一つの目標に向かってそれぞれが取り組みを設定する、というのは理想なんですが、大人の世界でもすべてがうまくいっているわけではありません。ぼく自身は、生徒にも先生にも「リスペクト」で一本筋を通しているつもりですが、みんながみんな意識して行動を変えるためにはまだまだ呼びかけが必要だと感じています。

 中央委員会という組織は、省略してしまう学校も多い中、本校ではばっちり機能しています。自分たちで学校をよくしていくという姿勢、すばらしいですね。

(松澤 亮)

202201/17GIGAプロジェクト

データで見る感染動向

 みなさん、おはようございます。

 都内の最新感染動向を知ることのできるサイトがあります。

 都内の最新幹線動向

 このサイトを見ると、1月16日付のデータでは病床使用率が19.3%となっていますので、目安としている20%に近いことから、まん延防止等重点措置が東京都に発出されるのは時間の問題ということになります。

 重症者は5人となっていますが、国基準だと256人となります。ずいぶん大きな差ですが、東京都は人工呼吸器やECMOをつけた患者を重症者としていて、国ではさらに集中治療室に入っている方も重症者に含むようです。人工呼吸器やECMOをつけずに集中治療室に入っている方というのは、たとえば透析などのコントロールが必要な方などだそうです。統一したほうが分かりやすいと思うので、重症者の病床利用率も載せておくと、現在17.4%となっており、逼迫しているというほどでもないですが、安心できる数字ではないように思います。

 このサイトではワクチン関連のデータも見ることができます。東京都では12歳以上のワクチン接種可能な1200万人のうち、1000万人以上が接種しています。細かい数字で計算してみると、接種率はおよそ85%程度です。

 ちなみに16日付で感染した4000人のうち、2回接種は2000人、接種なしが1000人、まだ不明の方が1000人といったところです。不明の方全員が2回接種していたとして、4000人のうち3000人が2回接種していたことになります。

 この数字を見て、2回接種しても意味ない!と読み取ることもできますが、もしワクチンの接種に関係なく罹患するのだとすれば、85%はワクチン2回接種済みの人になるわけですが、実際には75%程度。つまり、オミクロン株には効果が少ないと思われているワクチンでも、まったくないわけではない、ということがわかります。

 こういったデータをきちんと読み取って、正しく恐れるという姿勢を今後も続けていきたいと思います。

(松澤 亮)

202201/14解説

感染第6波

 みなさん、おはようございます。

 オミクロン株による感染拡大が止まりません。オミクロン株はデルタ株に比べて感染力が3倍と言われています。ぼくが期待込みで想定した数字などはるかに超えてしまっています。

 そこで、ウィルスの変異体について調べてみました。ウィルスが変異するのは宿命で、どんなウィルスに変異するかは完全にランダムなのだそうです。ただ、感染力の弱いウィルスに変異したところで、当然感染はしにくくなりますから、そんなウィルスは生き残れません。感染力の強いウィルスが生き残ることになります。感染力が高まるので、これまで感染してこなかった防御力の高い人まで巻き込まれているのが、現在の状況のようです。

 ところで変異が進むと弱毒化が進むという話がありますが、これは微妙な点で正しくはありません。正しくは、変異が進むと同時に毒性も変異するが、強毒化するか弱毒化するかはランダムである、ということだそうです。

 ただし、あまりに強毒性のものは特徴的な症例が出るなど、いわゆる「しっぽをつかみやすい」状態になるので、封じ込めやすいのだそうです。封じ込められれば感染は広がりませんから、ウィルスとしては生き残りにくくなります。したがって、生き残るのは感染力が強化して、弱毒化したウィルスということになります。

 新型コロナウィルスと言うからには旧型があるわけですが、旧型のコロナウィルスは4種類あり、これらは通常我々がかかる「かぜ」の原因の10%から20%を占めるのだそうです。いつかはこの新型コロナウィルスも弱毒化が進み、第5の「普通の」コロナウィルスになると予想されています。

 対策としてはまずワクチン。ただしワクチンには副反応があるので、接種には一定の覚悟が必要となります。それから飛沫飛散を抑制するマスク。この2点に関しては日本は充分にできていると考えられるため、その上の対策としては、「公共物に触らないこと」だそうです。触ってもそのあと目などをいじらず、ちゃんと洗うことが必要です。学校でもこの点を意識して対策をしていきたいと考えています。

(松澤 亮)

202201/13解説

みかんとカビみかん

 みなさん、おはようございます。

 昨日の水曜日は都立推薦入試の出願日でした。今年は個人で郵送でしたが、来年はひょっとしたらネット出願になるかもしれません。

 また、1・2年生は朝から新宿区の学力調査でした。

 ぼくは最近のこういった調査の傾向は、1にも2にも読解力なのではないかと考えていて、昨年度の都立高入試も複数教科で分析しました。今回の問題もざっとみてみたところ、1・2年生の問題は知識の問題の比率が高かったように思います。しかし、ちらほらと読解力が試されている問題もあります。

 直接掲載していいかは分かりませんので、類似の資料を用いて解説します。以下のグラフは、中1の理科の問題です。

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 このグラフは溶解度曲線と言い、100gの水に対して、水の温度とその水に溶かすことのできる物質の質量を表したものです。たとえば、水に溶かす物質を硝酸カリウムとした場合、20℃のところを縦方向に見ていくと、硝酸カリウムの線は30gのところで交わっています。つまり、100g20℃の水には、およそ30gの硝酸カリウムが溶ける、ということになります。

 基本的知識が分かったところで、問題はこのときの飽和水溶液の濃度を求める計算式はどれか、というものでした。濃度。出ましたよ。苦手な人はここでつまずきますよね。

 濃度というのは濃さのことで、通常「%」で表します。つまり全体の中で求めているそれがどのくらい入っているか、ということです。

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 上の図は、10個のみかんです。1個にカビが生えています。全体10個中の1個ですから、カビみかんの割合は、カビみかん1個÷みかん全体10個となります。これを%で表すと、1÷10×100=10となり、10%がカビみかんの割合です。分からなくなったら、常にこの画像を思い出すといいですね。

 溶解度曲線の話に戻ります。20℃のときの硝酸カリウム飽和水溶液の濃度を求める、ということですから、まずターゲットがどれくらい入っているかをグラフから読み取ります。30gでしたよね。これがカビみかんになります。次に、全体の量を考えます。全体の量はカビみかん+みかんの合計です。このグラフは100gの水に溶かしていますから、全体の量は30g+100gで130gとなります。これがみかん全体。カビみかんをみかん全体で割り、100をかけたものが濃度になりますから、式は30÷(30+100)×100となります。

 実際の問題は分数で表していますが、この式の意味さえ分かれば、カビみかんとみかん全体の数字が分かりますので、選択肢は絞られてきます。ただ、濃度と言った瞬間に、難しくはないものの正解率はがくっと下がります。カビみかんのイラストでその苦手意識を克服してもらえればと思います。

(松澤 亮)