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学校だより


令和7年度 11月号

あきらめない心

校 長 牧田 健一

先日の運動会には、小雨が降る中、多くの保護者、地域の皆様にご来校いただきありがとうございました。全力で運動、応援する児童の姿に皆様から熱い声援、温かい拍手を頂いたことにも感謝申し上げます。おかげさまで、無事運動会を終えられたのも皆様のご協力あってのことです。重ねて感謝を申し上げます。

本校の運動会は、児童が全力で競い合うこと、競い合う相手を尊重すること、一緒に競い合ってくれる仲間を応援、励ますことを大切に指導しています。また、応援のみならず、係活動として高学年の児童は運動会の運営を支えてくれています。児童一人一人の頑張りが今年の運動会を盛り上げることにつながったと確信しています。

全力で競い合うこと、そこには必ず勝ち負け、勝負が存在します。勝ちたい、負けたくないが、児童の全力で取り組むという姿勢につながっていると私は考えています。決して勝利至上主義の考え方ではありません。全力でやったからこそ分かる、実感できることがあると考えているからです。

何かを成し遂げようとしたとき、結果が出ないことがあります。うまくいかない、思う通りにならない、そんなことは生きていく中で何回も出会う場面です。そのときどういう自分でいられるかが大切で、決してあきらめない気持ちになることが、新たな何か生み出す、一歩前に出るきっかけを作るのではないかと思っています。メジャーリーグで活躍したイチロー選手が

(何かを成し遂げようとしたとき)「できなくてもしょうがない」は、終わってから思うことであって、途中でそれを思ったら絶対に達成できません。

ということを言っていました。運動会に置き換えると「負けてもしょうがない」は終わった後に言うことであって始まる前から言ってしまっては、何も残らないということだと思います。今回の運動会前の取り組みの中で、富久の子供たちは、今の自分にできること、少し頑張ればできそうなことを積み重ねてできたのではないかと思っています。運動会だけではなく様々な教育活動で学習を積み重ねていくことが、ものすごいところに行く唯一の道、方法だと私は考えています。

 とはいえ、子供は繊細です。学校の中では、様々な場面で、できた・できない、勝った・負けた、という場面が多々あります。その中で結果だけを見ずに、その先にある努力や挑戦した勇気を認め、子供たち一人一人の成長に私たちは力を尽くしていきたいと考えています。子供たちの成長は、私たちの明るい未来です。今後とも本校の教育活動にご協力をお願いいたします。

(副校長 - 2025年11月14日 10:59:00 - /)



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