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学校だより


令和8年度 6月号

名人に定跡なし

校長 牧田健一

 

過日、将棋の名人戦で藤井聡太名人が4連覇を達成しました。見ごたえのある力戦が続き、藤井名人の奥深い強さを感じる名人戦でした(個人の感想です)。その直後のインタビューで、「名人に定跡無しの言葉もありますが、自分は全くそういう域に達していないと正直感じたところもあります。」と、答えていました。定跡とは、今まで多くの棋士の先生方が、研究に研究を重ねて、この形ならうまく進む、悪くはならない、勝ちやすい手を定跡という言葉で表してきました。将棋を覚えて、上手くなるための基礎・基本でした。名人に定跡なしは、定跡を知らないわけではなく、定跡を熟知したうえで、新たな局面を創造したり、定跡とは違った手を指したりすることで、新しい展開を創り出し、そして勝つくらいすさまじく強いことと私は思っています。2017年に当時の名人がAIの将棋ソフトに負けました。今までの定跡が全てではないにしても通じなくなってしまうという出来事でした。今では当たり前にAIを使って棋士の先生方も研究を深めています。しかし、定跡という基礎基本を知らなくては、AIを使って深く学ぶことはできません。これからの社会で、持続可能な「人が中心の社会」を創り上げていくためには、定跡(普遍的な人が積み上げてきた知識や技能、人に対しての接し方)を身に付けていくことを忘れてはならないと考えています。そして、創造する力、挑戦する力を身に付けてこそ、未来が見えてくるのであろうと思います。富久小学校の子どもたちには、未知との出会いを楽しみ、そして挑戦する、失敗したら勇気を出して再び挑戦する、失敗が新たな挑戦ができると楽しめるようになって欲しい、いやなれると信じています。私たち教職員も全力で未来を生きる子どもたちの育成に今後も全力で取り組みたいと思います。

 

令和8年度 学校だより6月号

( - 2026年06月02日 08:21:00 - /)



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