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学校だより


令和8年度 7月号

ワクワク・ドキドキ・生き生き

副校長 藤田 寛樹

 

荒川の土手でジョギングをしていると、ふと、「親という漢字は、木の上に立って、子どもを見守る優しい親の様子なのですよ」という言葉が聞こえてきました。これは、小学校1・2年生の担任だった龍見先生から教わったことです。どうして、この記憶が蘇ってきたのか分かりませんが、子どもの頃に教えてもらったことが、今でも頭の中に残っていることに嬉しくなりました。龍見先生から、「親は子どもに対して、見えない優しさと愛情を注いでくれる存在」ということを教えていただきました。おそらく、生まれて初めて「親」について考えたので、記憶されていたのでしょう。

子どもたちが学校で学ぶことは多く、人生で初めて経験することも多くあります。指導する側の準備も膨大です。教えなければならないことは、学習指導要領で示されており、教科書に整然と整理されています。受け持ったクラスの実態に合わせて、授業の導入部分で何をすれば子どもたちが、食いつくように興味を示すのだろうかと、「あーでもない。こーでもない」と考えてしまいます。同学年の先生と相談したり、先輩に質問したりしていると、あっという間に、職員室の外は真っ暗です。しかし、実に楽しい時間です。

教えて、分からせようと授業を組み立てると、子どもたちの思いに応えられないことがあります。「今、友達の考えていることが聞きたいな」「こうやったら、できるんじゃないかな。すぐ試したいな」など、問題解決に向けて動き出す一歩が、子どもによって同じではないからです。「こうしなさい」と細かに指示されると自分の思いや考えと違うことで混乱することがあります。そのため、子どもたちが自分で考えて試す時間や機会を確保する必要があります。「やってみなはれ(松下幸之助氏の有名な言葉)」と子どもに任せることです。これは、なかなか難しいもので、特に、先生稼業に就いた我々は、すぐに教えたくなってしまいます。そこをグッと堪えて、黙って見守り、子どもたちが試行錯誤する時間を作らなければなりません。

本校の学校経営方針の「安心できる学習」で4つの安心を示しています。その一番目に掲げている「分かるという安心」は、子ども一人一人の分かり方を大切にして指導していくこと、特に、「ワクワク・ドキドキ・生き生き」と心が動く学習活動を実践していこうというものです。子どもの心が動く瞬間も分かり方と同様、一人一人同じではありません。そして、子どもたちが「できた」「分かった」と目を輝かせる瞬間に立ち会えることは、大人にとって何よりの喜びです。うまくいかない日や遠回りに見える学びであっても、その一つ一つが確かな成長につながっていると信じ、丁寧に寄り添いながら、子どもたちの心が動き、分かる学習を目指して、授業改善を一層進めていきます。

 

令和8年度 学校だより7月号

( - 2026年07月02日 08:59:00 - /)



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