寒暖差が体にこたえる季節になってきました。私の家の近所に公園があり、よく散歩に行くのですが、最近そこで遊ぶ子どもたちが少なくなってきたことを感じます。雑木林があるおかげで強い風が吹かず、子どもたちが外で遊ぶ場所としてはよい環境なのですが、やはり室内で遊ぶことが増えてきたようです。
さて、表題にもあるように、最近の研究では子どもの運動力と学力には相関関係があることがわかっています。適切な運動習慣を続けることで、「集中力」や「忍耐力」「前向きな思考」等が身に付き、運動力だけでなく、学力向上が図れると言われています。なぜそのような効果があるのでしょうか。
運動するとき、人は様々な体の動きをしていますが、今まで経験してきた動きを脳が記憶し、その場面に合わせてうまく組み合わせ、脳から体に指令を出すことによって、様々なスポーツに応用することができる仕組みになっています。運動神経が良いと言われる人は、この脳の指を適切に使いこなしているのです。これを勉強に置き換えると、覚えた数式や単語、知識をその問題に合わせて脳が記憶から引き出して解くことができるのが勉強の仕組みです。「脳を使う」という点で言うと、とても近い動きになります。この働きを向上させるには、体を動かす遊びや運動が大切です。体を使って経験したことの感覚は脳に蓄積され、経験の量と比例して「動きの引き出し」が増えていきます。
脳を使って体をコントロールする遊びや運動(コオーディネーショントレーニング)をいくつか紹介します。大人も楽しめますのでぜひご家庭で試してみてください。