はじめに・・・
つくし教室は、様々な理由で学校に登校できない児童・生徒に対して、社会的自立を促すための指導・支援を行う教室です。集団生活への適応、情緒の安定、基礎学力の補充、基本的生活習慣の改善のための指導・支援を行っています。
具体的な取組として、つくし教室、けやきルーム、メンタルフレンド(ふれあい心の友)の三つがあります。
Ⅰ 取組の内容
〇 つくし教室
子どもの実態に応じて集団活動や個別学習等を行い、自分の進路の実現や社会的な自立を目指して、①生活リズムの確立、②基礎的な学力の形成、③人と関わる力の育成を支援します。そのために子どもたちが安心して学べる場として教育センター7階に開設し、児童・生徒が通室してきます。
<一日の生活時程>
9:30~ | 登室 |
9:30~ 9:45 | 読書活動 |
9:45~ 9:50 | 朝の会(体操・挨拶・連絡) |
9:50~10:35 | 第1時限 個別学習 |
10:40~11:30 | 第2時限 学年別集団学習 |
11:35~12:00 | 第3時限 集団活動 |
12:00~13:00 | 昼食・昼休み・学習準備 |
13:00~13:45 | 第4時限 個別学習 |
13:50~14:40 | 第5時限 集団活動 |
14:40~14:45 | 振り返り ♢水曜日 12:40~12:45 |
14:45~14:50 | 帰りの会(体操・挨拶・連絡) 12:45~12:50 |
14:50 | 帰宅 12:50 |
上記の生活時程に基づいて、9時30分から14時50分まで過ごすことを基本と
しています。
上記の生活時程に基づいて過ごすことが困難な児童・生徒には、登室できる時刻に
合わせて過ごす日数・時間を短くしたり、活動内容を各自に合わせて設定したり
しています。標準的な時程で通室できるようになることを目標としています。
<教科の学習>
学習指導のねらいは、学校生活に復帰する意欲を高め、社会的自立に向けて、「基
礎学力の補充」を図ることです。
該当学年の教科書やタブレットを使った学習をします。
一日に数回ある教科学習のうち、第2時限は、中学生は各学年別に分かれ、国語・数学・英語の3教科について、教科書等を使って集団で学習します。小学生は高学年と中・低学年に分かれ、高学年は国語・算数・英語、中・低学年は国語・算数・理科を教科書等を使って集団で学習します。あとの1・4時限は、自分の目標に向けて、計画を立てて行います。学習計画・内容は児童・生徒の実態に合わせて、指導員がともに考えます。
<集団活動>
「集団活動」を通して、集団で遊ぶ楽しさや人と関わる力を育てていきま
す。 日々の「集団活動」では、行事的活動やゲーム的活動など人と関わり合いながら
学習できる活動を行います。
<その他>
屋外学習(年3回)やスポーツ活動(月2回程度)も計画しています。
〇 けやきルーム
西落合図書館・鶴巻図書館・牛込箪笥地域センターで、けやきルームを開室します。開室回数は、各施設月1~2回で、各回1時間30分程度です。つくし教室への通室を希望しているが、教育センターでの活動は難しく、けやきルームでの支援を希望する児童・生徒を対象とします。個別学習や集団学習、図書館を使った学習などをします。
〇 メンタルフレンド(ふれあい心の友)
家から出られない児童・生徒には、本人と保護者の希望により、学校と教育相談室との連携を大切にしながら、指導員が家庭を訪問し、相談や援助を行います。保護者は必ず在宅していただきます。
Ⅱ 学校(在籍校)・家庭・教育相談との連携
<教室公開・担任等連絡会>
1・2学期に実施し、お互いに児童・生徒についての情報交換をしながら、つくし教室及び在籍校でのよりよい指導の在り方を探ります。
<三者面談>
本人・保護者・つくし教室指導員による三者面談を行い、お互いの意思疎通を図るとともに、今後の各自の方針を考え確認し合います。
<研修会の開催>
心理の専門家を講師として、保護者を対象とした講演会を年2回開催し、不登校児童・生徒に関する理解を深めます。
<報告・連絡・相談>
児童・生徒一人ひとりの通室状況を在籍校に毎月報告し、実態把握の資料とします。また、自分の進路の実現や、社会的自立を図るための協議を進めたり、登校の際の配慮等に関する連絡をとり合ったりします。
Ⅲ 研修
<SV研修会>
毎月1回、心理の専門家をスーパーバイザーとして招いて研修会を開催し、不登校の児童・生徒に対する指導・支援の在り方について研修します。
つくし教室へのお問い合わせ
〒169-0072 新宿区大久保3-1-2
(新宿コズミックセンター内 教育センター7階) TEL:03-3232-2712〔直通〕