この度の熊本地震や各地における豪雨に際しまして、被災された皆様には謹んでお見舞いを申し上げます。
我が国では、各地で様々な自然災害が起こり得ることを再認識するとともに、どこにいても、災害への備えと危険を回避する方法を十分に意識しておくことが重要であると多くの人が改めで痛感したことと拝察いたします。
さて、世界中の注目を集めたサッカーワールドカップが幕を閉じて、はや1カ月以上が経ちました。各試合で熱戦が繰り広げられ、世界中で盛り上がりを見せていたことは、まだ記憶に新しいところです。日本代表の選手や各国の有名選手の活躍に子どもたちも注目し、世界への興味・関心を高めている様子も大いに見受けられました。
このサッカーワールドカップに際して、世界からの注目を集めたのは選手たちだけではありません。試合が終わった後のスタジアムには多くのゴミが捨てられていることが珍しくない状況の中、今回も日本人サポーターたちが試合後に自発的に協力してゴミを拾う姿が見られました。そして、その様子は日本人の良き慣例として世界でも紹介され、大いに称賛されました。 このサポーターによるゴミ拾いは、日本がサッカーワールドカップに初出場した1998年から今日まで続き、今では世界の注目を集めるだけでなく、他国サポーターへの模倣と連鎖を生み出しながら、世界に大きな影響を与えています。
美化や環境への意識、「立つ鳥跡を濁さず」の精神及びルールやマナーの順守にもつながるこのゴミ拾いの基盤となっているものは何であるかを考えた時に、真っ先に浮かぶのは我が国の学校教育です。世界各国の学校とは異なり、日本の学校では児童自ら清掃活動を行います。また、環境教育及び公共心や規範意識を育む教育も重視されています。このような教育を受けたごく一般的な人々が、世界の舞台で大きな影響を与えて続けていることは大変誇りに思えることであると考えます。これからも日本から世界に様々な発信をしながら影響を与えることができるような人材を育成していかなければならないと改めて深く考える機会となりました。