朝夕の風に涼しさが増し、深まる秋の訪れを感じる季節となりました。本校では、校庭改修工事も着々と進んでいます。校庭の使用に制限がある中、子どもたちは、新しい体育館の割り当てや図書館開放、教室遊びセットなどを活用しながら、休み時間を工夫して過ごしています。校庭の新しい土台づくりが進んでいるように、子どもたちの「学びの土台(基礎)」もまた、日々の授業を通して少しずつ築かれています。
先日、ある学年の算数の授業をのぞいたときのことです。提示された課題に対して、子どもたちはまず一人でじっくりと向き合う「自力解決」の時間がありました。「どうすれば解決できるだろう」と、ノートに計算式や図をかいては消し、「うーん」と頭を抱える子どもたち。すぐに答えを求めたり、誰かに教えてもらったりするのではなく、まずは自分の力で解き明かそうと、静かに、そして粘り強くノートに向かっていました。 その後、自分なりの考えをもった上で友達と考えを交流したり、友達の発表に耳を傾けたりする中で、「そういう考え方もあるのか」と気付き、自分の考えをさらに深めていく姿が見られました。また、ある学年では、プログラミングの授業で、信号機を点滅させるプログラムを考えていました。いくつかのポイントとなる条件が示された後は、自力解決の時間です。「どうすれば信号機を点滅させられるかな?」「うまくいかなかった。次はこうしてみよう」とつぶやきながら、タブレット端末と向き合い、試行錯誤を繰り返す子どもたちの真剣な姿が見られました。本校では、このような課題解決の場面において、素早く正解にたどり着くことだけでなく、自分で考え、試し、うまくいかなければその原因を考え、もう一度試してみる。友達の考えに触れ、自分の考えを見つめ直す──。そうした一つ一つのプロセスを大切にしています。試行錯誤を重ねながら身に付けた知識や技能は、さまざまな場面で生かすことのできる、本質的な理解へとつながっていくと考えています。このことは、本校の学校経営方針において「チャレンジする心で集中して粘り強く学び、考えを深める子」として示し、日々の授業をはじめとする教育活動において重点的に取り組んでいます。
本日、前期の通知表を配付いたしました。ご家庭でお子さんと一緒に通知表をご覧になる際には、結果として表れている記号だけでなく、その背景にある「どのように学び、どのように成長したのか」にも、ぜひ目を向けていただければと思います。子どもたち一人一人が、自分の学びの歩みを振り返り、「次はこんなことに挑戦してみたい」と新たな一歩を踏み出せるよう、これからも学校と家庭で成長を支えていければと思います。
10月8日と9日には学校公開が予定されています。課題に真剣に向き合い、粘り強く学びを深める子どもたちの姿をご覧いただければと思います。