令和7年度がスタートし、1か月が経ちました。先日のJRC登録式にて1年生が全校朝会デビューを果たし、体育館に全校児童が揃いました。全校児童が一堂に会するということは、子どもたちにとって大きな意味をもちます。特に全校朝会は、新たな週の生活のスタートとして、全校児童と教職員が一つの場所に集まる儀式的な活動であり、子どもたち一人一人がその場に合った礼儀正しい雰囲気をつくる意識を育てる場でもあります。整列や礼の仕方、話の聞き方等について、下学年は周りにいる上学年の姿をみて学んでいきます。小学校では、学年を単位とした学びが基本となりますが、中学校や高校の部活動や、社会に出ると、異年齢の人と関わることは必然であり、小学校であっても異年齢の人から学ぶことは多くあります。本校では、このような異学年交流による学びを大切にしています。4月は特に6年生と1年生との交流がありました。本校では1年生と6年生の教室を隣に配置して、1年生の朝の支度のお手伝い等、1年生が安心して学校生活を送ることができるようにしています。1年生に優しく教える6年生の様子をみていると、一人一人が責任感と思いやりをもって接しているのがよく分かります。今年度の6年生23名は鶴巻小にとって大きく頼もしい存在となっております。
このような頼もしい6年生がリーダーシップを発揮する場として、委員会やクラブ、なかよし班(たてわり班)活動があります。いずれも6年生がリーダーとなり、下学年を導き、まとめていく活動です。このような異学年交流の活動を積み重ねることで、下学年は「こんな6年生になりたい!」と6年生を慕い、憧れの気持ちをもつようになります。されて嬉しかったことは誰かにしたくなるように、6年生に優しくされると、次自分が上学年になったら下学年に優しくするようになります。本校では、小規模校の特性を生かし、このような異学年交流を活性化させ、上学年の姿から学ぶ伝統を継承することで、人のために行動できるような思いやりの心を育んでいきたいと考えています。