1学期の始業式で、子どもたちに「継続は力なり」という話をしました。私がこの言葉を耳にしたのは、中学校2年生のときです。続・基礎英語というラジオ番組で、司会の先生が毎回しきりにおっしゃっていました。その言葉は、英語力がなかなか上達しないことに焦りを感じていた私にとって、「続けていればいつかできるようになるからがんばろう」という励みになっていました。その言葉のとおり、毎日続けていると、ある日不思議な感覚が訪れました。いつの間にか、苦手だった英語の聞き取りや発音が楽にできるような手応えがあったのです。
その後、大人になってから始めたスポーツでも同じような体験をしました。そのスポーツもなかなか上手くならずに、チームの仲間に迷惑ばかりかけていました。そのとき、友人から「100日毎日続けると、次のステージにいけるよ。」とアドバイスをもらいました。私は、続・基礎英語の先生の言葉を思い出して、実際に100日毎日時間をつくって練習してみました。すると、本当に次のステージに立てたのです。今まで、少し練習しては止めるということを繰り返し、途中まで上った崖からずるずると滑り落ちるような感覚でしたが、次のステージに手がかかり「よいしょ。」と顔を出してみると、草原が広がり花が咲き鳥がさえずる、そんな場所にたどり着いたような感覚になりました。そうなると手を離しても、ずるずると下に滑り落ちることはありません。正に次のステージに到達したのです。
子どもたちには、上のような話に加え、苦手なことやうまくなりたいことについて、100日続けてみることを薦めています。1学期に取組を始めたという子どももいました。夏休みに何かを始めた子どももいると思います。「継続は力なり」を今年度のテーマの一つとして、多くの子どもたちが次のステージの景色に感動してほしいと願っています。
今学期も、感染防止対策に注力し教育活動を進めてまいります。保護者・地域の皆様のご理解とご協力を引き続きよろしくお願いいたします。