秋晴れの心地よい季節となりました。街には金木犀(キンモクセイ)の花が咲き、どこからか甘い香りがいっぱいに広がってきました。
さて、私はこの金木犀の香りがしてくると、「体育の日」が近づいてきたな、と幼少期からずっと思っていました。
現在は名称が「スポーツの日」に変更となりました。そもそも体育の日は1964年の東京オリンピックの開会式が10月10日に行われたことを記念し、その日を国民の祝日として生涯スポーツに携わることを目途とした記念日にしようと設定されたものであったそうです。かつては学校の運動会や体育祭、地域の運動会や全国的なスポーツ競技大会がこの日に多く開催され、気候のよいこの時季に、スポーツを楽しみたいという人々で公営の体育館やテニスコートが予約でいっぱいになり、利用できる日が何か月も先、という状況になった程、運動に取り組むことが流行となった時代もありました。
現在はスポーツ種目が多様化し、愛好者が集中化せず分散している傾向があるようで、興味のあるスポーツに気軽に取り組めることが素晴らしいことと思います。
5月に行われたスポーツテストの鶴巻小児童の結果ですが、男女共に体力合計点で都の平均を1ポイント以上、上回りました。過去数年間でポイントは向上していましたが、いずれも都の平均を下回っており、子供たちが日々の体育授業や遊びなど、運動によく取り組んだ成果であると思います。
スポーツは、遊びの中の「やってみたい!」から始まると思います。水たまりの上をジャンプして飛び越えてみたい!から始まる走り幅跳びや、部屋のごみ箱へ1回で投げ入れてみたい!(行儀悪いですが。(苦笑))から始まるゴルフや野球。成功させるためにどのように体を動かせばよいのか、投げるものをどう握ればいいのかなど、遊びの要素にドキドキワクワクが加味されることで、成功させたいという向上心と自主性が生まれてきます。
最近、我が家ではモルックというフィンランドのゲームがブームです。木製のスキットル(ピン)に木製のモルック(手玉)を当てて点数で勝敗を決めるという遊びなのですが、2歳半の娘と一緒にペットボトルでスキットルを作り、トイレットペーパーの芯に米粉粘土を詰めたモルックを投げてスキットルに当てています。投げ方を工夫しなければたくさんのスキットルに当たらないという程良い難しさがあるので、小さい子供から大人まで楽しめます。秋の公園で、手作りの遊び道具で、生涯スポーツにつながる遊びをしながら、ゆったりした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。