今年も本校の教育活動にご理解とご協力をくださり、ありがとうございました。
さて、鶴巻小学校は、鶴巻幼稚園との幼小連携を様々な形で続けてきました。コロナの影響で縮小していたので、この2年間コロナ禍以前の取組に戻すことやさらに発展させることを試みています。その一環として今年度は、近隣保育園の先生方にもご参加いただき、保幼小合同会議として年間3回の集まりを計画しました。
5月には、幼稚園での保育の取組と新1年生の学校での様子が話題となりました。幼稚園では、環境を整えて、幼児の主体的な遊びを促し、集団や個に応じた援助を工夫しながら、幼児同士の関わりから活動を発展させています。その環境の一つとして、小学校との交流を重視しています。
例えば「つるまき小祭り」で6年生の「おばけ屋敷」を体験した5歳児が、幼稚園に戻るとさっそくおばけごっこを始めます。そのうち、おばけ屋敷をつくりたいということになり、大型つみきをならべた場づくりやおばけのコスチュームづくりに発展します。おばけ屋敷の形にはなってきたのですが、試しに入ってみると暗くないので怖くないということに気付きます。暗くするための方法を話し合い、試行錯誤を重ねた末にお化け屋敷がなんとか完成しました。そこで、3歳や4歳の子どもたちを招待して怖がらせようとしますが、全員で追いかけてしまいうまくいきません。受付や案内を担当する係が必要なことに気付いて、役割分担が始まります。運営もうまくいき始めると、おうちの人や6年生を招待してたくさんのお客さんを楽しませることで充実感を味わっていました。このように、自分たちで気付き、友達と試行錯誤しながら活動することで、主体性や粘り強さ、協力する力を身に付けます。
これは、小学校で実践している「主体的・対話的で深い学び」に通じるところが多く、小学校の先生たちも、この保幼小合同会議を通して、幼児たちが身に付けてきた主体性や粘り強さ・協力する力などを十分に発揮できるよう小学校での指導方法の工夫を進めています。
12月には、保育園の園長先生方から、保育園の様子をうかがいました。0歳から5歳までの子どもたちへの関わりや活動の様子から幼稚園や小学校でも学ぶことがたくさんありました。2月には、来年度の新1年生がスムーズに小学校生活をスタートできるよう連携を進める予定です。
来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。