「寝ねる子こは育そだつ」

校こう長ちょう　佐さ藤とう　弘ひろ明あき

　新しん年ねんあけましておめでとうございます。昨さく年ねんの10月がつから緊きん急きゅう事じ態たい宣せん言げんが解かい除じょされ、運うん動どう会かいや学がく芸げい会かいなどの大おおきな行ぎょう事じをご参さん観かんいただきました。皆みな様さまの応おう援えんにより、子こどもたちは練れん習しゅうの成せい果かを思おもう存ぞん分ぶん発はっ揮きすることができました。新あたらしい株かぶの出しゅつ現げんなど、新しん型がたコロナウイルスへの対たい応おうはまだまだ続つづいています。感かん染せん状じょう況きょうに応おうじてできるだけの教きょう育いく活かつ動どうを計けい画かくし、子こどもたちの豊ゆたかな成せい長ちょうにつなげていきます。本ほん年ねんもどうぞよろしくお願ねがいいたします。
　さて、「寝ねる子こは育そだつ」と昔むかしから言いわれていますが、本ほん当とうにそうなのでしょうか。私わたしが子こどものころには、「寝ねている間あいだに背せが伸のびるから睡すい眠みんは大たい切せつ。」と言いわれました。果はたして、睡すい眠みんと成せい長ちょうにはどのような関かん連れんがあるのか、様さま々ざまな情じょう報ほうがありますので、大おお筋すじで共きょう通つうすることをいくつかお伝つたえします。大おおきく分わけると次つぎの3みっつのいいことがあるようです。それは、○健けん康こうになる　○学がく力りょくが上あがる　○心こころが安あん定ていする　の3みっつです。

【健けん康こうになる】

　寝ねている間あいだには様さま々ざまなホルモンが分ぶん泌ぴつされ、体からだの調ちょう子しを整ととのえてくれるそうです。睡すい眠みん不ぶ足そくになると、体たい温おんや交こう感かん神しん経けい、副ふく交こう感かん神しん経けいにも影えい響きょうが出でて、体たい調ちょう不ふ良りょうの形かたちでいろいろな症しょう状じょうが現あらわれるとのことです。

【学がく力りょくが上あがる】

　複ふく数すうの調ちょう査さで、成せい績せきがよい子こどもほど早はやい時じ刻こくに寝ねているデータが示しめされています。約やく90分ぷんおきに繰くり返かえされるレム睡すい眠みんとノンレム睡すい眠みんのうち、レム睡すい眠みんという浅あさい眠ねむりのときに記き憶おくが整せい理りされるそうです。睡すい眠みん時じ間かんが短みじかいとせっかく学がく習しゅうしたことが定てい着ちゃくしづらいようです。

【心こころが安あん定ていする】

　睡すい眠みん不ぶ足そくになると感かん情じょうをコントロールする前ぜん頭とう葉ようの働ばたらきが低てい下かし、イライラしたり不ふ注ちゅう意いが多おおくなったり、攻こう撃げき性せいが強つよくなったりするそうです。心こころを安あん定ていさせるために、睡すい眠みんは大おおきな役やく割わりを果はたしているようです。

　上うえのようなことは、子こどもだけではなく、私わたしたち大お人となでも心こころ当あたりがあると思おもいます。成せい長ちょう期きの子こどもたちにとっては、より大おおきな影えい響きょうが出でてきそうです。小しょう学がく生せいのときには、10〜11時じ間かんの睡すい眠みんが必ひつ要ようと言いわれていますので、できるかぎりよい睡すい眠みんをとれるようにしたいものです。
　自し然ぜんに眠ねむりにつくことができる方ほう法ほうの一ひとつとして、次つぎのような提てい案あんがありました。それは、「夕ゆう食しょくの前まえにお風ふ呂ろに入はいること」だそうです。寝ねる直ちょく前ぜんにお風ふ呂ろに入はいると、しばらく興こう奮ふんが続つづいているので、なかなか寝ね付つけない場ば合あいがあります。早はやめに入にゅう浴よくをしたことで、夕ゆう食しょく後ごには自し然ぜんに眠ねむ気けがやってくるそうです。子こどもがよい睡すい眠みんをとれる環かん境きょうをできるだけ整ととのえて、健けん康こうで学がく力りょくが上あがり心こころが安あん定ていする生せい活かつにつながると、素す晴ばらしいと思おもいます。子こどもたち自じ身しんが自じ分ぶんの睡すい眠みん時じ間かんを意い識しきすることも大たい切せつなので、学がっ校こうでも伝つたえていきます。

新しん型がたコロナウイルスの感かん染せんが急きゅう拡かく大だいしています。まん延えん防ぼう止し等とう重じゅう点てん措そ置ちや緊きん急きゅう事じ態たい宣せん言げんの発はっ出しゅつ及および都とや区くの指し針しんに応おうじ、行ぎょう事じ等とうに変へん更こうが生しょうじる可か能のう性せいがあります。その際さいは一いっ斉せいメール等とうにて速すみやかにお知しらせいたします。