19年振りに東京都心で、5月に30度を超える真夏日がありました。体がまだまだ暑さに慣れていない状態ですので、熱中症予防に努めながら教育活動を進めています。
また、子供と向き合う時間を確保することを目的とした校務改善の一環として、「学年だより」「保健だより」「給食だより」を「学校だより」と統合する形で、重複する文書等に費やす時間を減少させる取り組みを行います。すでに新宿区立学校数校で実施されているものを参考に、本校の工夫も加え6月号から実施させていただきます。ご理解くださいますようよろしくお願いいたします。
さて、学校経営方針にお示しした中に「6年生を手本とする伝統の継承」があります。コロナ対応の緩和に伴い、6年生と1年生の関わりも強化しています。入学当初から6年生が1年生と共有している西側玄関に集合して、登校してくる1年生に言葉をかけ、靴箱から教室まで案内したり、教室での朝の支度や過ごし方のサポートをしたりしています。その様子だけでも微笑ましいのですが、6年生の言葉かけを聞いていると、手取り足取りするのではなく、困ったときや迷ったときにそっと手を差し伸べる支援をしています。手取り足取りしてしまうと、1年生が自分ですることを学べなくなってしまうので、自分でできることは自分でさせて、必要な関わりをするために、1年生をよく観察しています。そのような関わりは大人でも意識しないとうっかり手を出してしまうことがありますので、上手に関わっている6年生は素晴らしいと思います。
最近は、入学したての緊張感から解放されて伸び伸びし始めた1年生の大肥な動きに戸惑う姿も見られ、6年生の対応は次のステージに入っています。どのように関わっていくといいのか試行錯誤することが6年生のさらなる力になっていくと同時に、その姿を見ている2〜5年生に対するよい影響につながっています。特に、来年度の1年生と関わる5年生は、意識を高くもって幼稚園の年長さんたちとの交流に臨んでいく予定です。縦割り班(1〜6年生約20名で構成し、年間を通して一緒に遊ぶなどの活動をするグループ)や下校班(自宅が近い子供同士で構成した非常時にまとまって下校するグループ)でも、リーダーシップを発揮する6年生の背中を下学年の子供たちが見ながら互いに育つ1年にしていきます。