今年は9月を過ぎても真夏日が記録されるほど暑い日が続きましたが、スーパーの店頭には秋の旬を感じさせる果実が並び、「食欲の秋」がやってきたのだなと嬉しくなります。どの果実も好きなのですが、中でもぶどうが私は好きです。ところで皆さんはどのような形状のぶどうがおいしいかご存知でしょうか。
先日私がよく行くスーパーの店頭で小学生のお子さんがお母さんとぶどうの選び方について相談していて、その知識の豊富さに驚かされたことがありました。
どうも、ぶどう狩りを体験したことがあるようでした。
親が子どもと過ごす時間が子供の成長にどのように影響していくのかを研究している大学の研究チームがあり、親が子どもと過ごす時間を「投資」と捉え、「勉強」に対する時間投資と「体験」に対する時間投資の双方が、子どもの認知能力(知力)や非認知能力(意欲や協調性)に大きく影響することが明らかになっています。勉強だけではなく、一見すると遊びのように思える体験も、自分で知っていることを駆使して解決しようとしている学習であり、うまくいったり失敗したりすることで重層的に能力形成がされていきます。例えばキャンプに行ったときにどうやって火をおこそうか、テントをどういう手順で張ろうかと考えたり、水族館にいるあの大きな魚はなぜ速いスピードで泳げるのかと考えたりするのは、見通しをもちながら自分で興味をもって考える貴重な機会となります。その際、お家の方が傍で見守ってあげたり、遠回しにアドバイスをしてあげたりすることで、安心した環境の中で集中して取り組むことができます。
時間投資が効果的な時期は3歳〜11歳頃までと言われています。鶴巻小学校でも5年生が屋上田んぼで稲作りにチャレンジしたり、3年生がアゲハ蝶の幼虫を育て、羽化し成虫にして放してあげたりなど、「本物体験」を大切にしています。ご家庭とともに子どもたちの成長に関われたら嬉しいです。